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 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 001
 藤本美貴 / ゴロッキーズ(ロッキーズ)
 出演率:88.6%(62回/全70回)
 ゲーム勝率:27.8%(18戦 5勝11敗2分)
 主な獲得タイトル:必死キング(総合優勝)
 イメージカラー:ピンク
 間違いなくメインキャラクターの一人であり、ある意味一番オイシかった人。『セクシー女塾』出演時に培ったのであろう芸人系ナレーターと絡むスキルを存分に発揮し、ゴロッキーズとナレーター陣との橋渡し役をこなした(ちなみに演出や構成など主要スタッフは『燃えろ! マナー部』からほぼ一緒)。第8回のオープニングコントで突然『LOVE IS ALL』を熱唱し始めた明美にざわつくゴロッキーズの面々にひとり余裕の表情で『聴いてあげて、聴いてあげて』と声をかけ、充分転がしたあとで満を持して『ゴローさん次お願いしまぁす!』と言い放ったさまはその真骨頂。もっともそのゴローは突っ込むどころか明美とデュエットを始めてしまい、結果的に藤本が転がされていたことになってしまうという二重構造になっていた。
 吉本系芸人ナレーターの中でも特に相性が良かったのがキー坊(サバンナ高橋)。お互いに変幻自在のボケとツッコミを繰り出し合い、更に随所にかなり気に入っているふうな言動も見せていた。中でも、普段の攻めキャラを完全に封じられ、散々無視されスカされてもなお、やたら楽しそうだった「自分見極めゲーム」の回は今も語り草。
 その徹底して攻撃的なキャラに反比例し、ゲーム勝率は意外に低く28%弱。5勝のうち3勝までが番組初期の古今東西で挙げた星であり、無理問答、必死シリーズといった個人戦は全敗であることから、「実は勝負弱いのかも」という疑問も生まれている。
 その特徴的な声質がいろいろ聴けたのもこの番組の特徴で、凛々しい返事や鼻に掛かったあの声で「もうパクったの、キー坊?」などの破壊力みなぎる名言も数多く残した。ちなみにその威力を「フジモd」という単位で表してみたけど全然浸透しなかった。無念。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 002
 亀井絵里 / ゴロッキーズ(ロッキーズ)
 出演率:97.1%(68回/全70回)
 ゲーム勝率:45.8%(24戦 11勝11敗2分)
 主な獲得タイトル:必死眼力キング
 イメージカラー:青
 ゲームにおいてとかく勝負弱く、ことごとく秒殺、もしくは何も出来ずにほぼ無抵抗で負けていった。その中にあって勝率45%はまったく意外な高さだが、これは田中と正反対にチームバトルで底上げされている数字。一応1対1の個人戦で2勝を上げているが、そのどちらとも対戦相手に恵まれたものであって、彼女が実力で勝利したのは「目を開けているだけ」の必死眼力のみ。しかしそこではあらかじめ勝利宣言をした上で、なお藤本の妨害を受けながらの勝利ということで、ひとりレベルの違いを見せ付けている。一芸に秀でるタイプか。
 一見すると、ゴロッキーズには珍しい分かりやすい美少女キャラのため、藤本や田中をイジる為のフリとしてキー坊にひたすら贔屓され続けたが、その度を越えたあからさま具合に藤本が抗議したときには、後ろで『そんなコトないですよねぇ、キー坊さん』と堂々しらばっくれるなど、実は結構「いい根性」をしていることが判明。彼女もやはりれっきとした肉食6期、そしてゴロッキーズの一員だった。
 そんな亀井の真の実力が発揮されたのは、番組のそこかしこで見られる言動の圧倒的な可愛さ。なんとなく儚げで、守ってあげたくなるような古典的正統派美少女を思わせる佇まい、仕草をおそらく無意識のうちに連発。当サイトでは、弱いからこそ逆に目立つというその破壊力を「カメガデス」と表現した。「フジモd」と違い、ほんのちょっとだけ、浸透した。
 また、04年下半期の現在、亀井の代名詞にもなりつつある「なんだか知らないけど1人だけずっとへらへら笑っている」という妙なキャラは、この番組の後半あたりから徐々に萌芽してきたもので、未公開シリーズでは既に完成されつつある。ちなみに『ハッピーランドのマスコットキャラとは?』で出した『心ちゃん』、『ラッキーランドのマスコットキャラとは?』の『Vサイン』というそれぞれのキャラと解説のぶっ飛びっぷりはちょっと気持ち悪いくらいのアホっぽカワいさ(可愛いけどアホっぽい)なので、一見の価値あり。
 あと、まばたきスピードが異常に遅い。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 003
ペケタ高橋 高橋 愛 / ゴロッキーズ(ゴッキーズ)
 出演率:21.4%(15回/全70回)
 ゲーム勝率:100%(4戦 4勝0敗)
 主な獲得タイトル:なし
 イメージカラー:緑
 ゴッキーズ悲運のエース。番組序盤で偶然「ペケタ!」と掴みネタを作ったものの、初回から11回目(10月14日放送)まで続いた8人全員出演シリーズ(別名オール怪獣総進撃)を終えた後は12月末の番組終了までの間に登場はわずか3夜(総集編を除く)、しかもその3回とも担当ナレーターはミツル(カリカ・林)と、明らかに1人だけ別の時間軸で動いていた。挙句DVDに収録された未公開シリーズにも登場しておらず、結果として唯一、一度も衣装チェンジが無いメンバーになってしまった。
 古今東西ゲームでは周囲に伝わりにくいことを発言していたりもしたが、先述した「ペケタ!」をはじめゴロッキーズの中では唯一藤本を「美貴ちゃん」と呼べたり、自らを電化製品に喩えるゲームでは「真っ直ぐな性格だからストレートアイロン」と中々のヒットを飛ばしてゴローと明美を感心させたりしていただけに、番組中盤以降の長き高橋の不在は随分と観る側の気を揉んだ。いずれにせよ、DVDを含めた全70本のうち出演回数が15回というのは、あまりにも少なすぎる。2004年末に発売となるDVD『ゴロッキーズEXTRA』に更なる未公開シリーズが収録されているのならば、そこに高橋の姿があることを切に願うばかり。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 004
 紺野あさ美 / ゴロッキーズ(ゴッキーズ)
 出演率:95.7%(67回/全70回)
 ゲーム勝率:33.3% (18戦 6勝11敗1分)
 主な獲得タイトル:なし
 イメージカラー:オレンジ
 95%を超える出演率を誇り、名実ともに番組の柱を支えた。彼女が登場していないのはDVD(上)に収録された未公開の3回だけであり、テレビ放映分だけに限ると皆勤賞。オープニングコントでは「名探偵コンノン」や「ナポレオンズ娘。」などのボケ役と盟友・小川のサポートに回るのがメインだが、藤本がボケに回った際にはツッコミ役までそつなくこなした。
 ゲームにおいては、一生懸命やっているがゆえにだんだん変になってくる、というのが黄金パターン。勝つのも負けるのもフィニッシュブローは食べ物、という分かりやすすぎるファイトスタイルを持ち、それが『私が一番無理問答が上手いのよグランプリ(略してW-1GP)』決勝戦で延長にもつれ込んだ上での「音楽大好きなんですよ!(田中)」→「そうだ、サラダ作ろう!(紺野)」→「何が好きですか?(田中)」→「そうだな、エビがいいなぁ(紺野)」という余りにも美しすぎる芸術的ノックアウトシーンを演出した。また、ポーズジャンケン(お題は空手)で突きや蹴りといった攻撃系の技ではなく、守りの型を連発。紺野の人となりを垣間見た。そしてW-1グランプリ1回戦・対藤本戦で発した第一声「やったぁ、ストライクだ!」は、どこの何がどうストライクだったのか、そもそもいったいどこからこの言葉を引っ張ってきたのか、そのすべてが今もって意味不明。この例に限らず、3ヶ月の間に彼女の持つ独特な世界の深淵さをたびたび覗かせた。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 005
 小川麻琴 / ゴロッキーズ(ゴッキーズ)
 出演率:100.0%(70回/全70回)
 ゲーム勝率:45.8%(24戦 11勝11敗2分)
 主な獲得タイトル:なし
 イメージカラー:ピンク
 本編・未公開シリーズを通じて唯一の皆勤賞。小川の歴史、それすなわちゴロッキーズの歴史。オープニングコントでは主に紺野との台本とも天然ともつかないコンビプレイで、本編では予測不可能な言動でと随所に「いい味」を出し続けて番組を盛り立てた。『女子かしまし物語』の小川パートの歌詞は、ゴロッキーズを観直すとまさにそのとおりという気がしてくる。
 ゲームでは田中に次いで多い24戦をこなして勝率46%弱、勝敗数だけなら五分と着実に勝ち星を積み上げているが、正直さほど強い印象がないのはひとえにボーンヘッドの多さ。その極めつけ、「第2回見極めゲーム」では2回とも正解をうっかり言ってしまうミラクルを披露して総合最下位の不名誉に。それでも彼女のミスはなんだか周囲を幸せにしてしまう不思議な効能があるようだった。第2回見極めゲーム、あまりの大失敗に思わず床に突っ伏した小川を踏みつける吉澤や笑い崩れる亀井などの心から楽しそうな表情がすべてを物語る。
 ところがDVD未公開シリーズに突入すると状況が一変、最強のゴロッキハンターであるはずの石川に対して観ているこちらが少しハラハラするほどの強気な態度・発言を繰り返す、「対石川兵器」という隠し持っていた特殊技能を開花させた。
 ゴローが何気なく引用したジャッキー・チェンの『シェイポー!!』というセリフがやたら気に入ったらしく、その後も度々披露していたが、ちゃんと『酔拳』は観たのだろうか。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 006
グラップラー新垣 新垣里沙 / ゴロッキーズ(ゴッキーズ)
 出演率:40.0%(28回/全70回)
 ゲーム勝率:70.0%(10戦 7勝3敗)
 主な獲得タイトル:なし
 イメージカラー:青
 ゴッキーズ最年少ながら半ばリーダー的な役回りを披露していた新垣。出演率は高橋に続き8人中7番目(それでも高橋の倍くらいはある)となかなか出演機会に恵まれなかったが(本当にこのスケジュール調整はどうなっていたんだろう)、登場した際には独特のナイスでハイテンションなリアクションを連発していた。そんな新垣のゴロッキーズ出演をもっとも楽しめるのは、実はDVD収録の未公開シリーズ(上巻のみ登場)だったりする。
 ゲームのファイトスタイルは、その場をイキオイでなんとか乗り切ろうとするおなじみの「新垣スタイル」。それでも基本的に負けず嫌いで、ポーズジャンケン「運動会でホイ!」、田中と回答が被らないよう半ば強引なこじつけ的にあれこれ説明を重ねていき、挙句「鼓笛隊!」と行進までしてみせたさまは、間違いなくゴロッキーズ名勝負数え歌のひとつに数えられる。
 また「好きなもの古今東西」では何の迷いもなく真っ先にモーニング娘。を挙げ、彼女の持つモーニング娘。愛が相当なものであると改めて実感させられた。
 DVD版では田中と一緒にゴッシェル・ガン・ロクファントという謎のバンド("thee"は付かないのか?)の大ファンだったという設定になっているが、この2人がライブハウスで図らずもモッシュに巻き込まれている姿などを想像すると笑える。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 007
 道重さゆみ / ゴロッキーズ(ロッキーズ)
 出演率:57.1%(40回/全70回)
 ゲーム勝率:15.4%(13戦 2勝10敗1分)
 主な獲得タイトル:なし
 イメージカラー:オレンジ
 ザ・ブラックキャラクター。番組序盤の古今東西で嫌いなものとして『社会』(実は社会科)、『あすた(明日)』(実は適当に出た言葉)などほんわかした外見とは真逆のマイナス指向な単語を連発し、マスター五郎に命名された。その後も自分を乾電池に喩え『(電池切れのように)私も疲れてくると面倒くさくなって…』とおよそテレビ的でない発言をして五郎と明美を慌てさせてみたり、予定していた答えを先に言われた紺野や石川に『被らないでくださいよぉ』と道理が通らないリクエストを切に訴えるなど、終始「オレ流」を貫いた。「人生は腹を割ることだ!」で、腹どころか吉澤の頭まで割りかねない勢いで豪快にハリセンを食らわせたシーンも印象的で、基本的にゴロッキーズ8人の中でもっとも自由に番組を楽しんでいた模様。
 そんな彼女のもうひとつの特徴は、いつの間にかひょっこり現れること。第47回(12/3放送)のオープニングコントでは姿がなかったのに、その流れを受けた翌日のゲーム本編からいきなり合流していたり、12/10から始まった紺野の部屋という設定のシリーズでは、チェンジアイテムバトル、自分見極めゲームを欠席して最後のお好み焼き作りから吉澤と入れ替わる形で参加した。そういう登場をするメンバーは他におらず、ここでもやはりオレ流。
 ちなみに紺野の証言によると、テレビ放送時の最後の企画「全員でお好み焼きバトル」でもひとり「甘いの作りましょう」と言い放っていたらしく、藤本に反対されつつもチョコレートを入れたがっていたりするなど、お好み焼きに至るまでとことん筋金入りのオレ流オンパレード。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 008
 田中れいな / ゴロッキーズ(ロッキーズ)
 出演率:87.1%(61回/全70回)
 ゲーム勝率:64.0%(25戦 16勝9敗)
 主な獲得タイトル:W-1グランプリ王者
 イメージカラー:緑
 「肉食6期」を地で行く、ゴロッキーズ最強の末っ子。衣装の襟元に輝くヒョウ柄がその証。出演者中最多の25戦をこなしていながら6割を超える勝率の高さは脅威のひとこと。ちなみにこの数字はゴロッキーズvsネーサンズのチームバトル形式になったDVD版も含んだ数字であり、テレビ放送の成績のみに限ると勝率は78.9%(15勝4敗)まで跳ね上がる。更に一対一の個人戦だけだと6戦全勝と、勝利に対する脅威の勝負根性が見て取れる結果に。
 彼女のガチンコ最強っぷりが余すところなく発揮されるゲームが無理問答なのだが、その強さの秘密は「言葉を繰り出すスピード」に加え「言葉の押し・引き」という緩急を自在に操れるところにある。他のメンバーは質問や言い切り形など自分の得意な形(語尾)をひたすら繰り返すだけなのだが、王者・田中は『明日一緒に学校行きません?』などの質問形、『音楽大好きなんですよ!』の言い切り形、『サングラス欲しいんですよねぇ』の独白形、『私、紺野さんになりたぁい!』などの褒めそやし形と、変幻自在の言葉をランダムに、なおかつ相手に考える隙を与えない速さで繰り出すことによってトーナメントの頂点へと上り詰めた。
 また、速射砲のように連発される揺さぶりの言葉の端々に『紺野さんってキレイですよね、よく見ると』、『石川さん髪の毛黒くしたら真っ黒になりますよ(大爆笑)』など、よく聞くとけっこう暴言を繰り出している。それでもなんだか許されてしまうところが末っ子の役得であり、彼女の人徳。そんな田中もゲームの合間やYes/Noクエスチョンなどでは素の表情を見せていたり、意外に緊張しいの一面を覗かせてみたりと、愛されるゆえんもそこかしこに見せていた。彼女独特の肩をすくめるような笑いもそこかしこで見られ、かなり素に近い感覚で参加していたと思われる。意外にもそれほど博多弁は出てこないが、DVDになるとそこそこ訛っているので雰囲気にすっかり慣れていた証拠か。
 ちなみにテレビ版オープニングコントで完全なボケ役に回ったのは、紺野の部屋でお泊り会という設定で行われた「藤本以外でボケ倒し大会」のわずか1回のみ。ある意味貴重映像。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 009
 吉澤ひとみ / ネーサンズ(ヨンキーズ)
 出演率:54.3%(38回/全70回)
 ゲーム勝率:68.8%(16戦 11勝3敗2分)
 主な獲得タイトル:チェンジ・クイーン
 イメージカラー:青
 戦うセンパイ、ヨンキーズ吉澤。初登場が第12回でありながら出演率54%、番組後半はほぼ出ずっぱりという人呼んで最強の準レギュラー。オープニングコントでのキャラ設定はトラック、タクシー、バイク便とタイヤがついていれば何でもこなすドライバーだったが、DVD収録の未公開シリーズではなぜか突然ウェイトレスへ、そしてウェイターへと最終的には性別をも超えたあまりに華麗すぎる転身を果たした。
 出演率の割に対決企画にはあまり参加していないのだが、その中でも特筆すべきは無理問答の異常なまでの強さ。W-1GP王者・田中の強さはマシンガンのような速さに加え「押し・引き」のコンビネーションにあるのだが、吉澤が放つ言葉は『紫色の鏡って信じてる?』、『昨日スカイダイビングしてたでしょ?』、『バイク乗りまわしたいねえ〜♪』など、ことごとく常識を越えたレベルでぶっ飛んでいる。それを田中並みのスピードで繰り出すのだから、言わばストレート(ジャイロボール)一本だけで勝負する超・豪速球の本格派ピッチャー。実現こそしなかったが吉澤vs田中の無理問答はきっと世紀の名勝負になるだろう。
 ネーサンズという立場ではあったが、基本的にはゴロッキーズと同じ目線の高さで一緒に楽むスタンスで、DVDのコントでは石川に「ネーサンズなのに(ゴロッキーズと)仲良くなりすぎ」と諌められるシーンも。しかし「この番組の主役はあくまで5期、6期」という認識は常に持っていたらしく、引くべきときはきちんと引く、ゴロッキーズ(特に小川)のミスをきちんと拾って笑いに繋げる、といった「さすが4期の吉澤センパイ!」な役割をきちんと果たしていた。ゴロッキーズを語る上で決して外せない人物。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 010
 飯田圭織 / ネーサンズ(イッキーズ)
 出演率:10.0%(7回/全70回)
 ゲーム勝率:37.5% (8戦 3勝3敗2分)
 主な獲得タイトル:なし
 イメージカラー:オレンジ
 デザイン会社の社長・イッキーズ飯田。通称かおたんセンパイ。一見すると冷静沈着、ゴロッキーズを優しく諭して見守る頼れるセンパイ。テレビ放送分ではゴロッキーズのTシャツをデザインする、松田聖子の『抱いて』のモノマネを披露する(しかしゴロッキーズは誰も元ネタを知らず、ジェネレーション・ギャップにがっくり)など割に落ち着いた振る舞いだったが、DVDに収録された未公開シリーズではイメージが一変。吉澤が思いつきで歌った「でけたーソング」を壊れたように歌い踊ったり、俳句の上の句・下の句で2回とも4字(字足らず)を出して自滅したりと、「この先輩にしてこの後輩あり」と妙に納得させられる奮闘ぶりを披露した。
 「人生とは以心伝心バトル」(DVD下巻・チャプター7)のラストでゴロッキーズに完敗した際に残した、『この番組の収録になると凄いゴロッキーズが楽しそうだよね…結構うちらの立場無いっていうか…普段そんなに喋れる子なんだ、みたいな(笑)』という言葉こそが、『それゆけ ゴロッキーズ』への最大級の賛辞。最後の最後にありがとう飯田センパイ。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 011
 石川梨華 / ネーサンズ(ヨンキーズ)
 出演率:7.1%(5回/全70回)
 ゲーム勝率:45.5%(11戦 5勝5敗1分)
 主な獲得タイトル:なし
 イメージカラー:ピンク
 放送第2クール目突入を迎えるにあたって(実際は迎えなかったが)、いろんな意味で強まってきたゴロッキーズに対抗すべくネーサンズ(セクシー女塾かもしれない)が送り込んだ、最強のゴロッキハンター。宇宙恐竜ゼットンみたいなものか。黒いし。世界各国の親善大使をアバウトに掛け持ちするという謎のプロフィールを持つ、謎に包まれたネーサンズ。ゴロッキーズと仲良くなりがちな吉澤、あたたかく見守る飯田という2人のネーサンズとは違い、あくまで彼女らの前に立ちはだかる高い壁として振舞った。
 DVD版の未公開シリーズのみの登場ながら、その印象はあまりにも強烈。セクシー女塾の半年間で鍛えたアイドル大喜利のスキルを存分に発揮し、マスター五郎が気に入る答えを用意して勝利をもぎ取る、無理問答でW-1GP王者の田中を打ち破る、後付けの半ば強引な説明で解答を正解に結び付けようとする、「小麦色」を「小素色」と書き違える、春の七草をすべて言えるなど、戦績以上にゴロッキハンターとしての腕を存分に見せつけた。ネーサンズ(セクシー女塾)の底力、恐ろしさを感じる。
 なお余談だが、自分の最大の夢はセクシー女塾vsゴロッキーズの大乱闘チームバトル、別名「ハロプロ大甲子園」の実現、だったりする。『マジカル美勇伝』の後番組でどうでしょう。

 →ナレーターズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 012
 マスター五郎
 職業:ライブハウスGOROのマスター
 正体:ケンドーコバヤシ
 出演率:64.3%(45回/全70回)
 ゴロッキーズの父、マスター五郎。80年代に少年期を送ったオトコにしか通じないネタを随所に挟みつつ、メンバー全員を満遍なく転がす彼の回しこそが『ゴロッキーズ』の基本形。その分キー坊における藤本のように特定の「落としどころ」を持たないが、逆に紺野なら食べ物ネタ、藤本や亀井には絵の下手さ加減、新垣にはリアクションと表情の面白さと、それぞれの個性に合わせた面白ポイントを見つけていった。キー坊が担当した番組中盤はかなり面白かったが、ラスト近くになり復帰した五郎の必要以上に男らしい低音ボイスを聴いた瞬間「ああ、やっぱりゴロッキーズはこれだよ」と思ったのもまた事実。
 番組開始直後は若干肩に力が入っていたようだったが、1ヶ月を越えたあたりでそれも解消。最終的には藤本に「ケンコバ大王とか…」と「五郎ではなくケンドーコバヤシとして」イジられるなど、ゴロッキーズとの間に信頼関係めいたものまで窺えるようになった。収録前にひとりでロケ弁を食べていたところ、「あまりに俺の姿が寂しそうに見えたのか」ゴロッキーズの面々が自然に集まってきてくれ、仲良く車座になって一緒に食事を取った、というエピソードをラジオ(MBS『陣内・ケンコバ45ラジオ』)で披露したこともある。また、自分と友近のふたりとも収録スケジュールの都合がつかなくなったときに、代役としてサバンナ高橋を推薦したのも彼だそうである。つまり彼の紹介がなければあのゴロッキファイト史に燦然と輝くキー坊vs藤本のインディアンポーカーも実現しなかったわけで、まさにいろんな意味でゴロッキーズの父。だからこそ、『マジカル美勇伝』での再登板は嬉しい限り。

    
 →ゴロッキーズ / ネーサンズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 013
 ママ明美
 職業:ライブハウスGOROのママ
 正体:友近
 出演率:35.7%(25回/全70回)
 ママ明美こと、『セクシー女塾』に引き続き出演の友近。セクシーマチコ先生より蓮っ葉な姐御キャラで登場したが、途中から段々キャラを見失ったのか最終的には普段の友近とあまり変わらない感じで落ち着いた。五郎がF1、F2世代にまったく響かないボケ(例:「プロレスラーの田上明を見てみろ、ずっとひとりだけ赤いパンツだろ!」)を繰り出しがちな分ツッコミに回ることが多いが、たまに血が騒ぐのかゴロッキーズを放っぽりだして80年代のニオイがぷんぷん漂う友近節全開でボケ倒す。かと思えば、ひとりでナレーターを担当した唯一のシリーズ「人生とは変化だ!」では、五郎とのコンビ時とはまるで違う普通のいいお姉さんぶりを披露した。
 『セクシー女塾』開始時知名度はまだまだ無かった友近だが、『ゴロッキーズ』開始直後に目に見えてブレイクし始め、収録スケジュールがつかなくなったのか中盤以降はまったく登場しなくなる。最終週の総集編と11月中旬のあぁ!デビューイベント情報を除き、最後に出演したのが先述の「人生とは変化だ!」シリーズ(10月25日放送分)。後半あまりにも登場しなさすぎるので、最終的には五郎が『あんまり明美が帰ってこないから、探しに行ってくるよ!』と観ているこちらの涙を誘うセリフを残した。なお明美的には、この不在期間は合宿免許を取りに行っていたことになっている。

    
 →ゴロッキーズ / ネーサンズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 014
 大将(こうちゃん)
 職業:寿司屋の大将
 正体:河本準一(次長課長/ ボケ)
 出演率:1.4%(1回/全70回)
 秋本治のマンガに出てくるようなベッタベタのちゃきちゃき江戸っ子、江戸前ながら寿司の大将こうきち。通称こうちゃん。「こうちゃんでいいよっ」と気さくに言ってるのにゴロッキーズからは「大将」と呼ばれているこうちゃん。DVD版に1度だけ登場。生まれてこのかた東京23区から一歩も出たことがないようなべらんめえ口調丸出しキャラにも関わらず、なぜ明らかに関西出身の五郎と幼馴染なのかはゴロッキーズ七不思議のひとつ。他の6つはこれから考えます。なぜ藤本の衣装だけ3パターンあるのかとか。
 誰もが敬遠しがちな飯田のダジャレを唯一「うん、飯田はそれで行こう」と認めた人物。言葉の端々に必要以上に「てやんでえバカヤロー」を差し挟むなど口は悪いが、江戸っ子らしく人情に厚いようでメンバーに対する言葉のそこかしこに優しさがにじみ出ている。ちなみに河本自身は岡山出身。てやんでえホントは江戸っ子じゃねえじゃねえかべらんめえ。

    
 →ゴロッキーズ / ネーサンズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 015
 キー坊
 職業:明美の甥っ子(小学5年生)
 正体:高橋茂雄(サバンナ/ボケ)
 出演率:27.1%(19回/全70回)
 キー坊じゃ。明美さんの甥っ子、正確に言えば明美さんの弟の次男にあたるキー坊じゃ。『ミナミの帝王』と週刊文春とチャンジャと焼酎をこよなく愛する5年生のキー坊じゃ。番組中盤の11月11日、「人生とはYES or NOだ!!」でゴローと明美に代わって突如登場し、脳天にキンキン響くハイトーンボイスを武器にゴロッキーズを蹂躙していった伝説のナレーター。特技は藤本いじり。初登場時から『歳ごまかしてない?』『小5に人生とか語られても』『キー坊結構キてるね』(ともに藤本)と突っ込まれたり、吉澤が甲高い声色を真似たりと、ゴロッキーズと息の合ったところを見せる。
 中でも藤本との相性の良さは群を抜いており、今や半ば伝説と化している「人生とは自分を見極めることだ!」の藤本放置攻撃で見たことない彼女の姿を引き出したのは言うまでもなく、突如美男子風キャラで喋り出し『キー坊、現実に戻ってくれるかな?』、藤本の「目標とされる人になるのが目標」をパクって『もうパクったの、キー坊ぉ?』『みんなのモンにしようや!』『違うよぉ!』など様々な名言を引き出したことでも評価される。これ以外にもドラえもんについてのトリビアで藤本の問題(スネ夫の弟)を軽々クリアし、返す刀でより深い知識(のび太より勉強が出来ないヤツがいた)を見せたりと、枚挙にいとまがない。
 ケンコバと友近、どちらともスケジュールが合わなかったことによる登場(ケンコバによる推薦)だが、高橋茂雄本人がモーニング娘。のファンということで起用にあたってスタッフ側ではだいぶ議論があったらしい。しかし今考えると、起用は大成功だったと言えるだろう。
 なお、キー坊の本名は「キヨシ」。明らかにしたのはやはり藤本。

    
 →ゴロッキーズ / ネーサンズ

 
 ゴロッキーズ怪獣ファイルEXTRA 016
 ミツル
 職業:ライブハウスGOROのバイト
 正体:林克治(カリカ / ツッコミ)
 出演率:4.3%(3回)
 バッタを虫眼鏡で焼くような男(本人談)、いついかなるときもローテンションなライブハウスGOROのバイト、ミツル。好きなものは甘くないメロンパン。将来の夢は環七でラーメン屋を持つこと。
 収録スケジュール調整が難しくなった高橋が参加する際に起用された模様で、数少ない登場回のすべてを飄々としたキャラ通り飄々とこなした。「人生は積み重ねだ!」の回(03年12月4日放送)では甘いものが嫌いとうっかり漏らしたばかりに、小川と高橋から同時に「人生損してますね」「好き嫌いはいけない」などと諭されるという珍しい経験をする。この回はゴロッキーズ側がミツルに興味津々で、他にも新垣が「今日テンション高いですか?」との質問をぶつけていた。おかげで登場回数の割にはキャラのディテールが細かい。
 ちなみに林はゴロッキーズに登場したコンビ芸人4人(サバンナ・高橋、次長課長・河本、COWCOW・多田、カリカ・林)のうち唯一のツッコミ、唯一のメガネ。それがどうしたと言われれば困るのだけれど。

    
 →ゴロッキーズ / ネーサンズ